長い年月が経っても人々が良いと思うものを、生み出し続けていきたい。 ー 有川 鴻哉


AngelBaseによる、エンジェル投資家インタビュー第四弾は、有川 鴻哉さんです。

—-プロフィール—-
1992年東京生まれ。フリーのWebデザイナー・マーケターとして 多くのECサイトやメディアの立ち上げに携わった後、 スタートアップ数社にてデザインやSEO業務を担当。2013年から株式会社ペロリにて、『MERY』立ち上げ時より デザインおよびSEOを担当。クリエイティブ部およびSEO部の部長としてMERYのデザイン全般とSEO戦略を統括。現在は無職。
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偶然スタートアップのホットスポットに身を置いたことが、成長に繋がった

ー 起業やスタートアップに興味を持ったきっかけは何ですか?

もともと、10代の頃からサイトを作ったりアフィリエイターのようなことをやっていたんですが、19歳の頃に「デザインをやりたい」と思ってデザインを始めたことがきっかけですね。その後すぐにスタートアップにジョインして、それから7社くらいのスタートアップを渡り歩き始めたことが始まりでした。

ー その当時はフリーランスのような感じだったんですか?

半分ジョインみたいな感じでしたね、どこも週数回は出社していたので。業務委託のような形態で、同時に数社で勤めていました。5人未満とか、5~10人くらいのかなり初期の企業が多かったです。

ー そういった企業との出会いは、何がきっかけだったんですか?

その当時働いていた会社が、松山太河さんがやられていた六本木のシェアオフィスというか不気味な空間に入居していて(笑)。初期のフリークアウトや、メンバーがまだ佐俣奈緒子さんだけだった頃のCoineyが入居していたり、投資家の佐俣アンリさんも椅子に座って遠くを眺めていたりする場所でした。そんなところでフラフラしていたら、そこに出入りしている方々の紹介で、何社かお手伝いするようになった感じです。それが19歳の時ですね。

ー その時お手伝いしていたり、会われていた方々が今とても有名になっているんですね。

そうですね。僕が手伝っていたスタートアップも、当時は小さな規模だったんですけど、今ではどこも大きくなっていますね。結構上手くいきだした会社を何社も見てきたので、とても勉強になりました。

ー スタートアップのホットスポット的なところに、19歳頃から出入りされていたんですね・・。引っ張りだこでしたよね、きっと。

確かに、当時はその界隈に同い年はほとんどいなかったですね。結構奇跡的に辿り着いたというか、巻き込まれた感じです(笑)

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ー ちなみに、ご兄弟はいらっしゃいますか?

11歳離れた妹がいます。だから、兄弟に影響を受けたわけでも無いんですよね。親もインターネットとかは全然関係なくて、地元もヤンキーだらけみたいなかんじでした。

ー 有川さんも昔はヤンキーだったんですか?

僕ですか?全然違います(笑)むしろ、その空間が嫌すぎたので、「自分は絶対まともになろう」と思っていましたね。

ー 反骨精神ですね(笑)高校も自分で選ばれたんですね?

そうですね。地元が嫌すぎて、中学受験して逃げてきた感じです(笑)

ー 念のため確認ですが、大学にも入られていましたよね?

一応入学しています。早稲田の中高一貫校から、そのまま大学に入りました。2年生の半ばまでは真面目に通っていたんですが、2年時の夏休みくらいに「もうちょっと夏休み欲しいなぁ・・」と思って休学したんですよね(笑)今はもう退学していますが、その頃から時間が止まってしまって、当時からあまり成長が無いんですよねぇ・・(笑)

自分で起業しようと思ったものの、サービスよりも、チームに魅力を感じてジョイン

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ー な、なるほど・・(笑)そんな中でMERYに入られたのは、何がきっかけだったんですか?

その頃、いろんなスタートアップには会っていたので、最初はMERYもその中の1社という感じでした。創業者である2人とTwitter上で知り合ったものの、最初は一緒にランチに行ったことがあるくらいの仲だったので、他の企業と差もなかったですし、他社と並行しながら、フリーランスとして手伝うようになったんですよね。何なら僕は、その頃から起業をしようと思っていたので、どの企業にも正式にジョインするつもりは無かったんですけど、やっているうちに段々と事業が楽しくなってきて。正直な話、そもそも男だけで作っていたし、サービスとしてMERYが流行るかはよくわからなかったんですよ。でも、それ以上にチームが楽しかったんですよね。自分で起業をしたかったけど、「今、楽しいな」って次第に思い始めて、仮に自分で会社を作った時に「このチーム以上に良いチームがつくれるのかな、楽しいのかな」って考えた時に、結構それが難しいくらい楽しいぞって思って。で、まだ自分はそんなにすぐ死ぬわけでもないし「いったん入っとくか」という感じで、3人目として正式にジョインしました。

ー その”楽しさ”というのは、創業メンバーである2人の人柄なんでしょうか?

そうですね・・。人柄というか、熱量が圧倒的にすごくて。根性というか、気合いというか(笑)プロダクトのセンスが2人ともめちゃくちゃ良いのはもともと感じていましたし(笑)

ー ちなみに、当時ご自身で起業をしたいと思っていた、事業の構想もあったりしたんですか?

そうですね。結構僕、昔から作りたいものが常に100個くらいあるんですけど、

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ー えっ!?

ずっと、こういうのもあんなのも作りたいなぁって頭では考えているんですよ。Webサービスに限らないんですけどね。

ー 今もですか?

今も、です。突拍子も無いものだと・・今は和食の店とかやりたいですね。別々な粒度のものになりますが、結構作りたいものは常にいっぱいあるんです。いつでも、何でも良いみたいな感じですけど、その中で「どれなら頑張れるかなぁ」みたいに考えたりしますね。

ー それらのアイディアを思いつくのって、どういった背景なんですか?特に和食のお店とか。

それをピックアップするんですね(笑)それは、単純に料理が好きだからです(笑)

ー Twitter上に載せられている料理は、ご自分で作られているんですか?

あ、そうです。自分で作ってます。昔から好きだったんですよね、スーパーに行って、インスピレーションだけで食材を買ってきて、「これはこうしよう」みたいに考えて調理をします。今日も、朝起きてから包丁を研いでました(笑)板前になる予定はいまのところ無いですが(笑)

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デザインやSEOは、試行錯誤の中で学んだ

ー 少し話を戻しますが、MERYにジョインされた当時、個人的に、もしくは会社にメンターみたいな方はいらっしゃいましたか?

当時は、デザインしつつ、SEOしつつ、マーケティングっぽいところを担当していたのですが、個人としてはそんなにいなかったですかね・・。アンリさんとかは今でも仲良くしてもらったり、相談に乗ってもらったりしていますけど。でも、プロダクト的にというよりも、人生相談みたいなのに乗ってもらうことが多かったですが。

ー 人生相談・・!気になりますね(笑)では、デザインやSEOに関しては、ご自分で勉強されたんですか?

ほとんど、作りながら学んでいった感じですね。あとは、それ以前にTwitterで知り合ったデザイナーの人のところに弟子入りして、デザインを教えてもらいながら色々作っていたこともありましたね。

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サポートしたいと思える人が周りにいたことが、投資のきっかけとなった

ー 少し話は飛びますが、1番最初に個人でエンジェル投資をされたのはいつですか?

M&A(2014年)の後ですね。お金って、持っていても使い道に困るし、ずっと持っていても意味が無いと思っていて。ちょうどその頃、周りに起業したばかりの知り合いが多くて、”少しサポートがあれば良い方向に伸びていきそうな人” がたくさんいるなって思ったのがきっかけです。

ー 一度にどのくらいの額を投資されるんですか?

かなり初期のフェーズで入れるので、100~500万円くらいですね。自分がお金を持っていることに執着は無かったので、2年くらいでほとんど投資に使っちゃったんですが・・(笑)下手くそなんですよね。「投資をしよう!」と思ったというよりかは、たまたま自分にお金と時間ができて、自分の周りに困っている起業家の知り合いが多かったので、タイミングが良かったという感じですね。

ー なるほど。投資先についてお伺いしたいのですが、最初に投資されたのはどこでしたか?

ヒカカク!を運営するジラフだったかな・・。その後、続けて2~3社出資したので、順序はやや曖昧ですが。

投資のきっかけはTwitter経由

ー 出会いは何だったんですか?

もともと友達だった、今VCをしているテルマ(TLMの木暮圭佑さん)から紹介を受けて、直接会って、という感じです。テルマにもLP投資をしていますね。

ー 先ほどの会社以外に、公開できる投資先はありますか?

料理動画のクラシルを運営しているdely、Candle・・などですね。EXITしているのは、1社ですね。Twitterから飲み友達になって、投資をすることも結構多いです。

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ー 投資先の起業家の年齢は有川さんに近い方が多いですか?

そうですね。年上の起業家もいますが、基本的には僕と同い年か年下が多いです。

ー 投資先との出会いは、やはり紹介が多いんでしょうか?

紹介だったり、もともとの知り合いだったり・・。これまでの投資の半分くらいは、Twitter経由ですね。あの頭おかしいTwitterアカウントですけど・・(笑)意外と、Twitterで繋がっている人が、起業をして、連絡をしてきてくれて、という流れも多いです。

ー 自分からアプローチされたこともりますか?

基本的には無いですね。自分のことは投資家だと思っていないので、頼まれたら出資をするけど、自分からは(投資については)発信したりアプローチもしないですね。でも、言いにくい人がいたら嫌だなぁと思って、Ask.fmっていうサービスを使っていたり、”アリコーリアルAskデー” みたいな6時間のオフラインイベントをやって、ここ(自宅)に来てもらって1人20分間ひたすら相談に乗り続ける、みたいなものを開催したこともありますね。

ー その時は、事業についての相談が多かったんですか?

そうですね。でも、「何でも良い」って書いていたら、恋愛相談だけしに来た人もいましたね。「あ〜、大変ですねぇ・・」としか返せなかったですが(笑)ずっと事業の話をしていても疲れちゃったと思うので、そういう人もいて逆に助かりましたけど(笑)

Twitterで「初めまして!○○の●●です!」とDMをいただくことも多いですが、自分のツイートを見て、何が気になったのかよく分からないくらい、意外とこういうメッセージも多いです。

ー でも、面白おかしいツイートをリツイートされているのを見たりすると、「人の心を掴む、世の中の流れをキャッチされている方なんだなぁ」と思いますけどね。

それ、褒めすぎじゃないですかね・・(笑)

ー (笑)Twitterをブランディングのチャネルとして、とても上手く使われているイメージはありますね。あれだけ呟かれていたら、普通嫌だったら、フォローを外すと思いますし。

実際、僕のことをフォローしてくれた9割くらいの人は、フォロー外してると思いますけどね・・(笑)

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ー あれだけ呟かれてると、「いつ仕事しているんだろう」って気になりますね。

そうですね。でも、僕は仕事している時の方がツイートが多いんですよね。あと、Twitter上では、僕の本名を知っている方も少ないと思うので色々発信しやすいんですよね・・。Facebookとかは、「ちゃんとしなきゃ」って思いがちになるから、あんまり使っていません・・。




再現性がある人や、少し”変わった”人に魅力を感じる

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ー なるほど・・。では、投資についての話に戻りますが、起業家のどんなところを見ていますか?

やっぱり、再現性がある人は尊敬しますね。この人なら次に何をやっても上手くいくだろうな、と感じる人とか。これは、自分で投資する時も判断基準として見ますし、知り合いの起業家を見ていても思いますね。あとは、そもそも「何で成功したのか」の理由を、1つ1つ因数分解できていて、それら全部に対して考えられているか。失敗した時も同様ですが。これができる人は尊敬しますね。・・急に真面目なトーンになりましたが(笑)

ー そうですね(笑)実際にこれまで投資してきた中で、起業家の共通点等はありますか?

バイネームではないですが、共通点でいくと「頭おかしいな」と思う人が多いですね。この人、社会に出したらまずいんだろうなぁと。僕もそうだと思うんですけど、こういう人たちって、普通の会社にいたら3日でクビになりそうですし、社会に出ちゃダメだと思うんですよ。目つきが明らかに怖い人、とか、狂ってるというか。そういう人に投資をしたいですね。

ー 真面目で、エリートみたいなタイプとは違うということですか?

もちろんそういう方に投資することもあるんですが、それ以前に波長が合わなかったりすることが多いんですよね・・。合わないというか僕がダメというか。投資先の起業家も、我が強かったり、自分の信念を大事にしていたり、異常なこだわりがあったりする人が多いですね、自分もそうかもしれませんが。

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ー なるほど(笑)ちなみに、投資先は国内が多いですか?

そうですね。そんなに投資家として力を入れているわけではないので、僕がサポートすることで何か良いシナジーが生まれるような事業だったりチームに投資したいなと思っています。

さっき言い忘れたんですけど、プロダクトを作る回転がめっちゃ早い人も尊敬しますね。「アドバイスください!」って言われてアドバイスをしたら、次の日くらいに「こんな感じでできました!どうですか?」って返してくるスピード感と実行力は、すごく良いなと思いますね。

ー 有川さん自身、プロダクトをつくることが得意だと思いますが、事業計画書云々よりも、作ってどんどんブラッシュアップしていく、という感じでしょうか?

そうですね!投資するにあたって事業計画書とかは読んだことが無いですし。というか読めないんですよね、真面目な資料とかも読むのが苦手で・・(笑)あと僕、本も読めないんですよ。読めないというか読まなくて。たくさん読まれている起業家の方も多いと思いますけど・・。

情報収集源はTwitter、ビジネス書よりも古典派

ー そうなんですね(笑)普段、気になることはどうやって学ばれるんですか?

Twitterですかね・・。あ、でも、古典は読みます。源氏物語とか、太宰治とか。皆が読んでいるような、最近のイケてる方々の本を買うこともあるんですけど、いつも20ページくらいで挫折しちゃうんですよ。マンガも、グルメマンガしか読まないですし・・。

ー では投資の話に戻して(笑)最近はどんなジャンルに注目されていますか?

昔から、古い業界がどうやってインターネットに置き換えられているかっていうところに興味があります。インターネットの進化の仕方みたいなのを追うのが好きですね。後は、先進的で流行っているAIとかも興味があるんですけど、技術自体というよりかは、どういうサービスに落とされていて、どういう風に使われていくのかなっていうところに興味があります。一歩引いてる感じではありますね。

ー ユーザーに近い視点で見られているんですね。

フィンテックとかも、好きだし興味もあるんですけど、難しい言葉とかが多すぎて挫折しますね。そもそも自分がお金を使うの苦手ですし、僕は頭が良くないのであまり難しいことも分からないので得意ではないですね・・(笑)

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お金よりも、プロダクトを作っていく部分からサポートしていきたい

ー では、投資先へのサポートについて聞かせてください。もうすでにお話しいただいていますが、まず、起業や事業をする際のご自身の強みは何でしたか?

プロダクトを作って、伸ばしていくという部分ですね。特に、後のフェーズで入る、つまりプロダクトができてがっつり進みだしてからの抜本的なグロース施策みたいなのって意外と難しいんですよね。雑な例えで言うと、建築家が建物をつくってから、「どうやって使おうか」って考えないじゃないですか。

だから、ある程度グロースを考えてプロダクトやサービスを作らないと、結構大変だなと思っています。SEOなんかもそれに近くて、作りたいものベースでサービスを作ってしまうと、当たらない確率も高いんです。実際、市場にはどういうニーズがあって、自分たちが作りたいものはどれに近くて、それをどうに満たせるのか、サービスの範囲を広げるとしたらどこまで拡大できるのか、等を考える必要があるので、初期から一緒に考えたいなと思っています。

資金調達についてや、経営についての真面目なアドバイスは、良いエンジェルの方が他にも多いと思いますし紹介もできますが、僕としては、がっつりプロダクトをつくっている段階で、親身に相談できる人になりたいですね。

ー 実際にどんなことをアドバイスされるんですか?

細かい機能単位で相談に乗ることもありますし、実装の仕方についてアドバイスをすることもあります。ただ、何でもかんでもアドバイスを求められても困るので、ちゃんとサービスが流行るための仕組みづくりを一緒に考えるようにしています。

いつでも気軽に求められる身近な存在でいたいが、起業家の意思決定を常に尊重

ー では、エンジェル投資家としてどのようなスタンスで起業家と距離を保っていますか?

僕は、起業家にとって話しかけやすい人になりたいと思っていますね。他のエンジェルだと、でっかい会社の社長だったり、結構年上だったりで、貴重なお時間を頂戴して・・という感じで話しかけにくい時もあるじゃないですか。なので、僕はお金はそんなに出せないけど、飲みに誘ったらいつでも来るとか、とにかく彼らにとって話しかけやすい、相談しやすい存在になりたいですね。何なら、僕なんか下に見てほしいですね(笑)高卒だし、いまはニートだし、ステータスだけみたら・・。心から応援したい人には時間を割きたいと思うので、そういうキャラでいたいなと思っています。

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ー なるほど、20代のエンジェル投資家の方はまだそんなに多くないですもんね。

関わり方で言うと、自分から干渉しないというのを心掛けていて、絶対に自分からはメッセージを送らないですね。基本的には皆事業に集中してるので、求められた時だけ、相談に乗るとか、呼ばれたらご飯や飲みに行くという感じですね。あとは、アドバイスをするときも、あくまでもアドバイスなので、ちゃんと意思決定をして欲しいと伝えています。起業家って、極論意思決定だけが仕事じゃないですか。選択肢を増やすとか、この場合は、こうやると良かったよっていうケーススタディは共有しますが、その(意思決定の)役割を奪うのは嫌だなぁって思います。

「全然ダメだろこれ」と内心では思った時でも、「んーーー・・。」とは思いますが、どんな意思決定をしても応援したいと思うのであくまでアドバイスだけで、干渉はしないですね。定例も求められない限りやらないです。というか、僕も毎週何時にここ、っていうのは行けない確率が高いですし・・。雨降ったりすると外出られなくなっちゃいますからね。

ー なるほど・・。では、投資の割合や頻度はどのくらいですか?

連絡がきてから、投資をする割合はそんなに高くありません。オンラインで相談受けても会わないことも多いですし。メッセの時点で、あまり僕とは合わないなーと思っちゃうんです。知り合いに紹介されると、大抵は会いますが。

ー 合わないというのは何で判断されるんですか?Twitterのノリですか?

そうですね。真面目すぎてテンションがついていけないことが多いです。「うわ!堅い!どうしよう!」と思ってしまうので・・。

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ー ・・私のメッセージとか、ちょっと畏まりすぎてためらいませんでしたか?(笑)

何をやっているか分かってるので大丈夫でした!(笑)これから何を作るのかわからない状態で、そう来られると、僕は引いちゃうんです・・。自分が合う人しか、応援できないんですよね・・。

お金ではなく、自分だからこそサポートできる分野・相手を支援したい

ー では、連絡がくる中で実際に会う割合は、どのくらいですか?

連絡が来て、実際に会うのが2~3割ですね。

ー ええっ!じゃあ、真面目な方が7~8割くらいということですかね・・。

そうですね・・。あとは、僕のことを勘違いされているのかもしれませんね・・。そもそもがっつり資金がが欲しいタイプの人にはそんなにサポートできませんし、サービスも分からないのに「SEOのここはどうしたらいいですか!」みたいな連絡は、「そういうのはコンサルにお願いしてください・・」と思っちゃいますし。で、実際に会ってから投資をするのは、そこから3割くらいですね。なので・・計算はできないですが、10~20社に1社くらいですかね。

ー 実際に会ってからの判断はどうされるんですか?

そもそも、僕が貢献できそうなジャンルじゃないと面白くないですし、他と被っていないか等も重要ではありますが、基本的には人しか見ないですね。スタートアップの初期のプロダクトってコロコロ変わるので。あとはさっき話した、再現性だったり、言っていることがまともで、次に別のことをやっても上手くいくんじゃないかな、って思う人ですかね。どんな仮説を、どういったアプローチで検証したいのかがはっきりしている人がいいですね。

ー 他のエンジェルに持ちかけて一緒に投資をするというケースもありますか?

基本的には無いです。純粋に相談相手として紹介したり、たまたま被ったりとかはたまにありますが。

ー 投資の方法論や節税、資産運用等について他のエンジェルに相談することもあるんですか?

それは全く無いですね。お金を使うことに関して考えるのが嫌なんですよね(笑)楽しそうだと思ったら使いますし、人に相談して決めることでも無いのかなぁ・・と思ってます。結果、お金無くなってきちゃったので、相談した方が良かったのかもしれないですけどね・・(笑)

近い将来、自分の好きな分野で人に喜んでもらえるものを作りたい

ー (笑)では、次に最近の有川さんについてお聞きしたいのですが、話せる範囲で教えていただけますか?

もともとずっと起業しようと思っていて。会社から離れるのは考えていたよりだいぶ遅くなっちゃったんですが・・。当面は、投資もやりますが、しばらくはニートとして生活していこうと思っています。いまは1ヶ月に何度も京都に行くくらい、旅行をしています(笑)もともと19歳くらいから会社をやると言っていて、やるやる詐欺みたくなってしまっていましたが、いずれ「やっとか」と思われると思います。

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ー その時の、課題や事業アイディアとかは考えられているんですか?

そうですね。いままでに作ってきたサービスを超えるような規模のものと考えると・・。市場もサービスも大きいところで頑張っていきたいですね。ジレンマというか・・自分の中で過去のものを超えないと面白くないじゃないですか。

最初に言ったように、作りたいものは多いんですけど、好きなものでしか頑張れないので、とにかく好きなジャンルで自分の好きなものを作ってないとつまらないんですよね。その観点で絞っていって、大きい市場でって考えると、そんなに多くない。

根本的にはサービスでも和食屋でも何でも良いんですけど、何か自分の好きなものをつくっていたいですね。基本的には自分が楽しんでいたいっていうのが軸で、それで人にも楽しんでもらえたら尚良しって感じですね。

心からやりたいと感じることを、常に全力で楽しむ

ー では、有川さんが人生を通して実現したいこと、または大切にしたいものは何ですか?

常にその時自分が楽しいと思うことをやりたい。それで言うと、今はニートしているのが楽しいので、全力でニートしてます。家でゴロゴロしているのに飽きたら、今度は頑張って旅行に行ってみたり・・(笑)このインタビューで有安さんは、100歳くらいまで長生きするって仰っていましたけど、僕の場合はそんなに長生きしないと思うんです。だから、極論明日死んでもいいかなって思えるくらい、いつも1番楽しい状態でいたいんですよね。だから、やりたくないことはやりたくないですし、常に自分が楽しいと思うことをやりたいですね。

ー 何となく、有川さんのお人柄が見えてきたような気がします(笑)でも長生きしてくださいね。

毎日1升くらいお酒を飲んでるので、ダメかもしれませんね・・。

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ー え!運動とかされていますか?

最近は暇なので、よく散歩をしてますね。2時間くらい歩きます(笑)

ー その間、何を考えられているんですか?

・・Twitterしてますね(笑)
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ー 歩きスマホじゃないですか(笑)ちなみに、有川さんにとって格言はありますか?

そもそも本を読まないので、そういうのは詳しくないですね・・。

140字、31字でも人の心は掴める。何十年、何百年経っても変わらない良さを生み出していきたい

ー では、格言でなくても、人生に影響を及ぼした言葉とかはありますか?

心に残るもの・・。短歌?ですかね・・。昔から、読むのも好きですし、自分で作ったりもするんです。

格言というよりかは、平安時代だったりとか、昔の人が何を考えていたかを考えるのが好きなんですよね。

ー それは、何でですか?

1,000年経っても変わらないことを知りたいというか。あ、今良いこと言いましたね、僕(笑)当時の人たちって、今ほど物も無いし、インターネットも無いじゃないですか。それでも今僕が見て、「おぉ」って思えるものって、この先もずっと変わらないと思うから、そういうものは大事にしていきたいですね。

ー 人が動く、感動するものはどの時代でも追って行きたいと思われているんですね。

そうですね。サービスを作るときも割とその点を考えますね。本を読むのがあんまり好きじゃないのは、本屋さんに並んでるような起業家・経営者の言葉とかって、たかだか10~20年の話じゃないですか。僕は多分そんなに長生きしないのに、10年後に役に立たないことを知ってどうするんだって思っちゃうんですよね。そしたら、1,000年前から変わらないことのほうが、はるかに再現性があったり、一生続くかもしれないじゃないですか。人生を豊かにするというか。

偉そうに言いましたけど、別に、本は難しいから読めないだけで、興味はあるんですけどね・・。

ー 本の内容が要約されていたら、読みたいということですかね?

そうですね、1ツイートにまとめてほしいですね(笑)それくらいの量なら読みたいんですけど・・。だって、短歌は31文字にまとめられてるんですよ!

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ー 確かに(笑)では、今までのベスト短歌はありますか?格言の代わりに・・。

うー・・。すごく昔ですが、確か新古今和歌集に載っている、

「道の辺に清水流るる柳陰 しばしとてこそ立ちどまりつれ」

というのが好きです。そんなに深い意味は無くて、ただ、「柳の木が綺麗で、横に綺麗な川が流れていて、立ち止まってちょっと休んでいこうと思ったら、長いことぼーっとしちゃったよ」みたいな歌なんですけど。そんな人生がいいなぁと思いまして。なんかこれ、詩人の取材しているみたいですね(笑)

ー そうですね(笑)この歌は、どういう時に知ったんですか?

高校生の時に、百人一首をやっていた流れで短歌にも興味をもったのがきっかけです。最近だと、歌が詠まれた場所に旅行に行くのも好きになんですよね。ITの世界にいながら、時代を間違えた人っぽいですよね。

ー 面白いですね(笑)ありがとうございました。では、最後になりますが、起業家へメッセージをください。



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